健康食品としてのきのこ

βグルカンについて

グルカンとは、ブドウ糖(D-グルコース)がたくさん繋がってできた多糖類の一種(分類)です。
糖が結合する際にとる構造には大きく分けて2通りあります。
1つはα型、もう1つはβ型と呼ばれています。
ブドウ糖がα型の構造で結合した多糖類をα-D-グルカン、β型の構造で結合した多糖類をβ-D-グルカンと言います。
β-D-グルカンはさらに、そのブドウ糖の結合位置により、(1,3)-β-D-グルカン、(1,4)-β-D-グルカンなどに細分類されます。
ちなみに、最も代表的なβ-D-グルカンはセルロース[(1,4)- β-D-グルカン]です。
きのこ類に含まれるβ-D-グルカンには免疫賦活作用があると言われていますが、この場合の「β-D-グルカン」とは具体的には(1,3)(1,6)-β-D-グルカンという特定のβ-D-グルカンのことを指しています。
当センターの分析項目「β-グルカン」はきのこの有効成分と言われるβ-D-グルカンではなく、化学構造的分類に基づくβ-D-グルカンを測定対象としています。
したがって、(1,3)(1,6)-β-D-グルカン、セルロースやヘテログルカン(ブドウ糖以外の糖を含むグルカン)など、きのこはもとより多くの天然物に含まれているかなり広範囲のグルカン類を測り込みます。

(財団法人 日本食品分析センター様よりの見解を掲載いたしました。)

ページTOPに戻る